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2012年1月22日 (日)

「みんなの意見」は案外正しいか?

『「みんなの意見」は案外正しい』という本がある。ジャームズ・スロウィッキー著、角川文庫。傑出したとされる専門家の見解よりも,ふつうの人々(素人)の意見や感覚をまとめた方が、予測の精度や適用力が高くなることがある・・という説である。グーグルでの検索やウィキペディアなどをみていると、さもありなんと思われる。

だが、この場合の「みんな」は、各々それなりに独立した意志を持っていて,それほど「ド素人」でないことが前提となっているのではないだろうか。「ド素人」が「専門的知識」を知らないうちに判断するとどうなるか。特に、マスメディアや政治が「大衆迎合」する特定の分野では、「みんなの意見」が汚染されているように思える。(下記URL参照)

例えば「脱原発」。東日本大震災後、すぐに「脱原発」を表明した政治家や事業者がいた。軽水炉のタイプには2種類があり、そのうち1つのタイプ(沸騰水型、BWR)の2つの原子力発電所(福島第一、女川)に、同じ規模の津波が襲った。そのうち、1つの発電所(福島第一)で事故があった。つまり、単純に言えば、日本の原発のうち1/4になんらかの問題があったと考えられる。これが全体像である。この時、上記4種類の違いを理解しないうちに、「みんな」は「原子力発電全てを否定する」・・のでしょうか。上記の政治家や事業者が、それを知っていたとは思えない。

もし、多くの「みんな」が「全否定」するというのなら、そこにマスメディアや政治からの「間違った情報」が発信されているのではないか・・と疑ってみる必要がありそうである。こんなチェックリストがないと、「みんな」は誘導され易い。『「みんなの意見」は案外正しい』という時、全体像をしっかり把握した上で、このチェックを見逃さないことが重要であろう。

「脱原発」のみを志向して情報発信する某新聞が、最近、「脱原発」国民投票を呼びかけたが、期待どおりの成果が上がらないと報じている。「感情」は一瞬にしてなるが、「理解」するには時間がかかる。「感情」に訴えて、国民が理解しないうちに・・・。これなどは、上記でチェックすべき典型的な例ではなかろうか。先行しているドイツの真の姿を、よく観察してみよう。そんな情報を発信せずに、国民投票を呼びかけること、そこに「意図」はないのだろうか。

「専門家」を否定して、我も我もと「エセ評論家」にならんとする風潮。そこに、現在の日本人の「危うさ」の一端をみる。IntPE

http://management-frontier.livedoor.biz/archives/51728630.html

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