マネジメント

2012年3月17日 (土)

「みんなの意見」は案外正しいか?(その2)

「みんなの意見」は案外正しいか?・・の最初の書き込みで、とても言えなかったことがある。それは、ジェームズ・スロウィッキー著『「みんなの意見」は案外正しい』の「路地裏」で発見した思いがけない、衝撃的な文章の意味についてである。

「集団の知恵」の好例としてグーグルがあるが、その検索原理は何であろうか。「一般に公開されていないが」としながらも、こう書かれている。『ページAからページBへのリンクをページAによるページBへの支持投票と見做し、グーグルはこの投票数によりそのページの重要性を判断します。しかしグーグルは単に票数(リンク数)を見るだけでなく、票を投じたページについても分析します。「重要度」の高いページによって投じられた票はより高く評価されて、それを受け取ったページを「重要なもの」にしていくのです』っと。

グーグルは一番役に立ちそうなページを瞬時に選び出すために、選ぶ側も「重要度」により重みづけしているという。すなわち、賢い結果を得るには、重みづけされた「選挙権」が必要というわけである。『そういう意味ではグーグルは共和制であって完璧な民主制ではない。・・・。たくさんのページが間違ったページに大きな影響を行使する力を与えてしまったら、グーグルの検索結果は正確ではなくなってしまう。』

1票の格差のない「選挙権」とは相容れないこの考え方から「グーグルの賢さ」は達成されているという(この権利にも住む地域による格差があるのが日本の現状であるが)。一方で、経済は「資金をより多く持つ者」に大きな重みづけがあり、「市場原理」が是とされることが多いようである。

「民主主義」を否定するわけにはいかないだろうが、重みづけのない「民主主義」の「脆弱性」を認識しておくことは必要ではなかろうか。IntPE

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2012年1月22日 (日)

「みんなの意見」は案外正しいか?

『「みんなの意見」は案外正しい』という本がある。ジャームズ・スロウィッキー著、角川文庫。傑出したとされる専門家の見解よりも,ふつうの人々(素人)の意見や感覚をまとめた方が、予測の精度や適用力が高くなることがある・・という説である。グーグルでの検索やウィキペディアなどをみていると、さもありなんと思われる。

だが、この場合の「みんな」は、各々それなりに独立した意志を持っていて,それほど「ド素人」でないことが前提となっているのではないだろうか。「ド素人」が「専門的知識」を知らないうちに判断するとどうなるか。特に、マスメディアや政治が「大衆迎合」する特定の分野では、「みんなの意見」が汚染されているように思える。(下記URL参照)

例えば「脱原発」。東日本大震災後、すぐに「脱原発」を表明した政治家や事業者がいた。軽水炉のタイプには2種類があり、そのうち1つのタイプ(沸騰水型、BWR)の2つの原子力発電所(福島第一、女川)に、同じ規模の津波が襲った。そのうち、1つの発電所(福島第一)で事故があった。つまり、単純に言えば、日本の原発のうち1/4になんらかの問題があったと考えられる。これが全体像である。この時、上記4種類の違いを理解しないうちに、「みんな」は「原子力発電全てを否定する」・・のでしょうか。上記の政治家や事業者が、それを知っていたとは思えない。

もし、多くの「みんな」が「全否定」するというのなら、そこにマスメディアや政治からの「間違った情報」が発信されているのではないか・・と疑ってみる必要がありそうである。こんなチェックリストがないと、「みんな」は誘導され易い。『「みんなの意見」は案外正しい』という時、全体像をしっかり把握した上で、このチェックを見逃さないことが重要であろう。

「脱原発」のみを志向して情報発信する某新聞が、最近、「脱原発」国民投票を呼びかけたが、期待どおりの成果が上がらないと報じている。「感情」は一瞬にしてなるが、「理解」するには時間がかかる。「感情」に訴えて、国民が理解しないうちに・・・。これなどは、上記でチェックすべき典型的な例ではなかろうか。先行しているドイツの真の姿を、よく観察してみよう。そんな情報を発信せずに、国民投票を呼びかけること、そこに「意図」はないのだろうか。

「専門家」を否定して、我も我もと「エセ評論家」にならんとする風潮。そこに、現在の日本人の「危うさ」の一端をみる。IntPE

http://management-frontier.livedoor.biz/archives/51728630.html

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2012年1月 4日 (水)

技術の探究 アクセス数分析(2)

2008年4月~7月の(その1)では、「技術士部門の見直し」「技術士試験問題は誰がいつ作るか?」と「効率的な勉強法?(1)~(7)」の記事と「sukiyaki塾掲示板」への書き込みが、アクセス数の増加に寄与したことが分かった。2008年8月以降のアクセス数は次のとおり。

2008/8/9(土) 記事『技術士第二次(筆記)試験終る・・・「設問」は訴える』→ 530A                                                       2008/8/13(水) 記事「効率的な勉強法?(8)」→ 979A,8/15(金) 325A

2008/8/30 記事「電気電子部門はなぜ合格率が低い(?)」,9/7(日) 記事「電気電子部門合格率の秘密を推理する」→ 9/8(月) 474A,9/14(日) 記事「電気電子部門合格率の秘密を推理する(2)」→ 323A

2008/10/19 記事「技術士・経営工学部門3科目はなくなって良いか!!」                                 2008/11/1 記事「20年度技術士試験 電気電子部門筆記合格率はなぜ上がったか」

2008/11/17(月) 記事「技術的体験論文の弱点」(sukiyaki塾掲示板にリンク)→ 1,207A(過去第4位),11/18(火) 343A,11/19(水) 346A,11/20(木) 705A,11/21(金) 491A,11/22(土) 323A

2008/11/29(土) 記事「口頭試験突破策はトヨタのPDCAにあり」→ 545A                                              2009/3/11(水) (sukiyaki塾掲示板にリンク)→ 1,508A(過去最高),3/12(木) 666A,3/13(金) 481A,3/14(土) 335A,3/28 記事「日本技術士会 原子力・放射線部門は今・・・」(sukiyaki塾リンク)・・・,8/3(月) 309A,11/18(水) 396A,12/1(火) 352A

2010/1/10 記事「技術士建設部門筆記試験合格率はなぜ最低なのか」                                                    2010/4/17(土) 記事「技術士第二次試験講座(1) 受験申込」→ 4/18(日) 603A,4/19(月) 428A・・・,5/9(日) 339A,5/10(月) 457A,5/11(火) 321A                                                  2010/5/14(金) 記事「技術士試験問題は誰がいつ作るか?(22年度版)」→ 841A,8/9(月) 318A

2010/8/11(水) 記事「技術士第二次22年度機械部門一般(必須)問題の出題意図」→ 367A,10/30(土) 323A,11/1(月) 300A                                             2011/2/27 記事「技術士第一次試験(機械部門)模擬問題集の出版を夢想する」→ 3/2(水) 499A

2011/12/23(金) 記事『技術士試験問題になった「イノベーションのジレンマ」』→ 316A                                                                  ちなみに、一日アクセス数のトップ5(1,508、1,490、1,394、1,207、1,064)は、いずれもSUKIYAKI塾掲示板とリンクした日であり、SUKIYAKI塾への技術士試験受験者の関心度の高さが読み取れる。かくして、15万アクセスを突破するところ迄来たわけである。来訪者に感謝!IntPE

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技術の探究 アクセス数分析(1)

マーケティングマネジメント。コトラー&ケラー著が有名である。サービスを含む全てのビジネスにマーケティング戦略があり、その設計のためには市場調査・分析が欠かせないだろう。ブログにおいてもしかり。

①記事(書き込み)と一日アクセス数(A)の関係、②有名ページ(「技術士受験を応援するページ skiyaki塾」)掲示板のリンクと一日アクセス数(A)の関係を明らかにしてみたい。

このブログは2007/10/27に開設したが、半年ぐらいほったらかし。

2008/4/6(日) 記事「技術士第二次試験 技術部門の見直し」→ 396A,4/7(月) 433A

2008/5/18(日) 記事「APECさん近畿青技懇講演会」(②リンク)→ 1,064A(過去第5位),5/19(月) 865A,6/2(月) 827A,6/10(火) 654A

2008/6/11(水) 記事「技術士試験問題は誰がいつ作るか?」→ 1,490A(過去第2位),6/12(木) 475A,6/13(金) 310A

2008/6/22(日) 記事「効率的な勉強法?(1)(2)」(②リンク)→ 662A,6/23(月) 926A,6/24(火) 450A,6/25(水) 323A,6/26(木) 記事「効率的な勉強法?(3)」(②リンク)→ 1,394A(過去第3位),6/27(金) 854A,6/28(土) 記事「効率的な勉強法?(4)」→ 792A,6/29(日) 681A,6/30(月) 579A,7/1(火) 356A

2008/7/15(火) 記事「効率的な勉強法?(5)」(②リンク)→ 819A,7/16(水) 340A,7/17(火) 320A,7/18(金) 記事「効率的な勉強法?(6)」→ 496A,7/19(土) 456A,7/21(月) 303A,7/22(火)319A,7/26(土) 記事「効率的な勉強法?(7)」→ 788A,7/27(日) 533A,7/28(月) 707A,7/29(火) 360A,7/30(水) 369A,7/31(木) 416A,8/1(金) 382A,8/2(土) 343A,8/4(月) 431A    【続く】IntPE

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2010年4月 3日 (土)

MBAの必読文献

『トップMBAの必読文献-ビジネススクールの使用テキスト500冊』(東洋経済社)という本がある。オビに曰く、ハーバード、ウォートン、スタンフォード・・・海外MBAで使用されているテキスト41冊のエッセンスを凝縮。この一冊で、自宅がビジネススクールに!曰く、流行りのビジネス書を100冊読むより、定番のバイブル書1冊を100回読め。新入社員から経営幹部まで、社会人必読の名著がここに結集・・・・。月100冊読めと仰る勝間和代氏(K氏)を皮肉るような言い回しで、なんともはやだが、定番のバイブル書の読みどころ、(言いたい)メッセージや概要が書いてあるところは利用価値がある。

さて、この本で紹介されている41冊のバイブル書の定義は何かと言えば・・・①世界のトップMBAで教授から指定または推薦されている書籍、②一時の流行ではなく、「世界34カ国で翻訳」、「各国で100万部販売」、「第12版」など定番として売れ続けている原典、③事例などに裏打ちされ、「体系的」かつ「深堀り」された洞察を含んでいる名著・・だそうだ。確かに『ビジネス統計学』、『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』、ドラッカーの『現代の経営』、ポータの『競争の戦略』や『競争優位の戦略』等の定番の他、『予想どおりに不合理』とか、『アイデアのちから』とか、K氏の推薦する『第1感「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』などが入っている。残念ながら、日本人の著書は一つ。野中郁次郎、竹中弘高氏の『知的創造企業』だけである。

但し、「原典のエッセンスをすべて読み取ることは不可能・・・原典には感動さえ覚えるほどのリサーチや事例に基づいた記述、深く体系化されたメッセージなど、本ガイドでは到底読み取ることができない価値が十分詰まっています・・・」とある。うむ確かに。IntPE

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