学問・資格

2008年8月13日 (水)

効率的な勉強法?(8)

技術士第二次筆記試験が終わってからナンダって怒られそうだが、前回(7)で「2回に渡り、その要点を紹介しよう」と言った手前、蛇足ながら2回目を・・・(笑)。前回同様に、立命館大学経営学部近藤宏一研究室の「サービスマネジメント論」試験の「解答と問題解説」からの引用である(下記URL参照)。多謝。

【設問2】特定のサービス業またはサービス産業を取り上げ、それが提供しているサービスの特徴と最近の課題について論ぜよ。

【設問2の解答と問題解説(抜粋、一部要約)】(回答例1)コンビニが提供しているサービスは、コア・サービスは○○であり、サブ・サービスは□□、△△、▽▽などである。コンビニのサービスの特徴は、24時間の利用が可能なことと、店舗数の急速な増加による「利用したいときに身近なところで利用できる」ということである。しかし、店舗数の急激な増加で、現在、コンビニ市場は飽和状態だといわれている。今後、ほかの店舗とどのように差別化をはかり、顧客の支持を得るかが重要な課題であると思う。その中で、私はセグメントを絞ることがひとつの方法であると考えます。(以下略)                (採点マニュアル)設問に対する解答をまず明示すること。「・・・について説明せよ」という設問であれば、「・・・とは○○である」と明記すること。また、設問で求めていないことは書かないこと。上記の(解答例1)では「課題の提起」が設問であり、打開策(その中で・・)までは求めていない。特に「特徴」が明確に指摘できていなかったり、「課題」が思いつきに留まったりしている場合は減点。「です。ます」と「だ。である」のいずれかで統一するのは文章を書く時の大原則。文体の不統一は減点。   【IntPE注】大学の先生は、余計なことを書くことや文体不統一(ルール)にはかなり厳しいらしい。教科書的な設問(たぶん大学教授作成)の場合、要注意、要注意。 ヒョットして・・・設問に要求されていない「最後に」等の余計なことを書くのも問題かもね(笑)。エェ~、そんなぁ。  恐らく、「採点」という行為の前には、学生も技術士試験受験者も同じで、「優」の者(上位2割?)=「合格者」という感覚なのであろう。『敵を知り、己を知らば・・・』南無・・・kmatsu改めIntPE

【追伸】えっ、なんでぇ、こんな設問を例に出すのかってぇ。→(回答)20年度、私が「経営工学」を受験したから(笑)。ちなみに・・・「サービスの特徴」が出題された。了

http://www.ritsumei.ac.jp/ba/~kondok/service/kaisetsu.htm

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2008年8月 9日 (土)

EMF国際エンジニア登録

日本技術士会は2008年3月17日より、EMF(※)国際エンジニアIntPE(Jp)の第1回登録受付をしていた。なんでも珍しいもの好きの私が、これをただ見過ごすはずがない。早速、登録審査の申込をしたわけであるが、その審査結果が8月1日付で、合格ときた。

第1回は既にAPECエンジニアに登録している者が対象だったので、予想された結果ではあったが、また早速、登録手続きをした。1ヵ月ほどで「登録証」が届くはずである。登録してどうするのか。具体的な構想はない。・・・が、海外向け活動のオファーが来たら、出かけていくつもり。その下地づくりの一環である。kmatsu

(※)EMFとは・・・技術者の流動化に関するフォーラム(Engineers Mobility Forum:EMF)のことで、経験をつんだ技術者の国際的な活動を促進することを目的として、現在、世界13の国や地域(エコノミー)の民間の技術者団体間でEMF協定が合意されている。

【追伸】 おっとぉ・・忘れるところだった。この機会にネームをkmatsuからIntPEに変えようかと思う。皆さんのご了解が得られれば・・・。それ以降は、kmatsuは日本古代史の世界に限定しようかと・・・。

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2008年7月26日 (土)

効率的な勉強法?(7)

そもそも「効率的」とは???「効率」が「時間効率」の意味であれば、2つあると思う。(1)勉強対象を分類し高い重要度のものだけをやる、平たく言えば出題される可能性の高いものだけをやる、(2)能力を高める・・である。(2)は「勉強は意欲で進む」を活用して勉強を面白くするか(逆に、面白いものを勉強するか)、「目標が意欲を生む」の活用かであろう。でも、受験者が望んでいるのは実は「効率」じゃなく「60点以上」という「点数」である(残念ながら・・)。だから・・・私は(1)(2)で頭に詰め込んできたものを「最大限」に答案にシフトする短時間マスター法を真面目に論じているわけである。

連載の7回目ともなると、そもそも何をしようとしていたのか道に迷う頃である。そんな時重要なのは、①出発点(例えば、犯罪捜査であれば犯行現場)に帰るということ、出発点から現在までの②全体が見えるようにすること(「見える化」)である。APECさんの「骨子法」も、結局のところ②の見える化の一つの手法のように思う。

①・・「効果的な勉強法」を知ること、(1)回目で書いた野口教授風に言えば『「超」勉強法』とは何かを知ること、それが出発点(目的)。  ②・・「見える化」は「骨子法」風に整理すると良いが、ここでは割愛。このブログを初回から再度眺めて欲しい。

さて、何をしようとしているか・・を思い出そう。「敵を知り、己を知らば・・」が兵法という。「己」とは技術士試験受験者自身であるので、代表するのは難しい。従って、これまでは主として「敵」から解明し、「己」は(必要があれば)受験者の一人である「私」の事例を書いてきた。SUKIYAKI塾掲示板に書かれた「受験者」の断片事例も紹介したが・・・。

「敵」の解明の観点から・・・(1)回目で野口教授の「試験を行う側」に立ったチェックポイントを紹介し、その延長線上で「設問試験官の出題意図」を推定した。

が、原点に帰り、野口教授の「試験を行う側」の詳細に立ち入ってみたい。いわば犯行現場の入念な再チェックである。大学の先生は「技術士試験の設問試験官」の代表格であり、その特性を調べるのは有益であろう。

【野口教授の設問と採点マニュアル】(設問)「所得税は労働供給にどのような影響を与えるか」  (採点マニュアル)(1)「所得税の賦課は賃金が下がったのと同じ」(これが基本)書いてあれば30点、(2)「所得効果と代替効果」が論じてあれば40点、(3)付加的・・累進税の場合や、労働時間が制度的に所与の場合などが論じてあれば+20点(時間に余裕がなければ書けなくてもやむを得ない)、(4)表現・・文章の構成、論理的正確さなど10点。 【本当の意図】(1)と(2)の効果は逆になり得ることを理解しているかどうか→これを見抜くことが重要だ。 【kmatsu注】本当の意図が見抜けるだけで70点、合格である。

次に、その他の分かり易い採点マニュアルを発見したので紹介したい。立命館大学経済学部 近藤宏一研究室の「サービスマネジメント論」試験の「解答と問題解説」である。最近の先生って「講義レジュメ」の作成だけでなく、「学生への質問解説」や「試験問題解説」まで公開しているようだ(う~む、これが本当の「効率」なのかどうか?)。・・・ということで2回に渡り、その要点を紹介しよう。

【設問1】サービスにおけるセグメンテーションとコンセプトの関係について具体例をあげて説明せよ。

【設問1の採点マニュアル】セグメンテーションとコンセプトを正しく定義するのは前提、○○にどう対処するかについて基本的な指針を示すのがコンセプトであることを具体的に示せば標準点。これに、セグメンテーションの二つの方法についての説明や、セグメンテーションとコンセプトが戦略的役割を持っていることや戦略のもつ意味について触れていれば加点。コンセプトと具体的なサービス内容の混同は大幅な減点対象。「具体例をあげて説明せよ」という設問の意味を十分理解せず、具体例だけを書いた場合、内容が間違っていないものには多少の点をつけるだけ。設問の意味は「理論的な説明を具体例で補強せよ」である。【kmatsu注】設問から「具体例をあげて」を削除すると、それが主文である。例えば、19年度機械一般問題でも、「あなたの専門分野での技術的な視点で」を削除して設問の主文を確認したよね。そうそう、あれ。

技術士試験にも、最近はこんな「採点マニュアル」があるはず。なんてったって、試験官の半数程度は大学教授だから(笑)。次回に続く。乞うご期待。詳細は下記のURLを参照されたい。kmatsu

http://www.ritsumei.ac.jp/ba/~kondok/service/kaisetsu.htm 

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2008年7月18日 (金)

効率的な勉強法?(6)

そんな格好エエこといってるけどホンマかぃ?・・・という疑問は御尤も(笑)。

19年度筆記合格発表(2007.10.31)の前に、私は、APECさんのSUKIYAKI塾掲示板にこんな書き込みをしています。ご参考まで。

【No.10590】 RE:機械部門の人いらっしゃいますか?投稿者:kmatsu 投稿日:2007/10/21(Sun)13:34

○○様    (略)  原子力・放射線部門の技術士ですが、機械部門を受験しました。機械一般のⅡ-1は確かに一変しましたね。ですが、それは過去の「機械部門」試験との違いであって、技術士試験全般から見れば「想定範囲内」であったのではないでしょうか。建設部門、化学部門や環境部門などは、従来から今年の「機械部門」のような出題でした。

過去の「機械部門」の一般が、あまりにも専門知識に偏った、論文力があまりなくても解答できる問題であった(と私は思いますが)、その反動のように思います。○○さんのおっしゃるように、Ⅱは「見識や応用能力がなければ解けない問題に変更になる」と一般に予想されていたと思います。

私は、変わるとすれば、他の部門、例えば建設一般のように変わると予想していました。機械部門の問題作成者は他の部門の過去問を参考にすると・・。その意味で、APECさんの建設一般の予想問題に注目していたわけですが、建設部門と違って、最新の「国土交通白書2007」からの出題ではなかったですね。  原子力分野の最近の話題は「耐震」です。従って、結果として、私にとっては、Ⅱ-1の問題が最も関心の高い、かつ情報量の豊富な時事問題だったわけです。

さて、私がどう解答したかですが・・・。機械部門の立場で「耐震」といえば「耐震設計」なのだと思いますが、私は、迷った挙句に「機械設計」の設計条件(耐震要求条件)について書きました。機械設計者として、耐震要求条件を与条件と割り切らず、その内容を深く理解する姿勢が必要と考えたからです。設計の重大な手戻りは、「設計条件への認識不足や誤解」から生じることが少なくありませんし、より上流の条件の方が、変更の影響が大きいでしょう。現在の原子力部門における「耐震問題」はまさにそれだ!と。

「国土交通白書」からの、あのような長い「地震」に関する引用の後で、個別設備の「耐震設計」だけを解答する気にはなれなかった・・ということでもあります。「耐震設計」を質すのであれば、従来どおり「○○設備の耐震設計について述べよ」で十分だと。

「機械技術者よ、自分の設計の範囲に留まらず、その条件/前提が正しいか否かに、もっと真剣になれ」と出題者は言っているように感じました。でなければ、地震のメカニズムや機械の支持構造物への配慮などに言及する必要があったでしょうか。【以上、SUKIYAKI塾掲示板 引用】

今の私の考え方と少し違うところもありますが、忠実に再現しました。試験時にカッと燃え立った「熱」は今も変わっていません。常日頃思っていた「これではいけない」という思いが、試験場で爆発しました。設問には「あなたの専門分野での」と指定があったのは少し気にはなったが、どの分野であれ、一番問題であることを書くべきだ・・・19年度は不合格でもイイ・・・えぇいままよ・・って思いながら、「骨子表」の作成にかかったのを、今でもそこだけ鮮明に覚えています。

そして・・・上記書き込みの最後に、テレ隠しにこう言っています。

『今から思えば、単なる「深読み」です。』・・・この言葉は、このブログの『効率的な勉強法?』にも当てはまります。『?』がその思いです。そんなもんありゃしない・・っていう神様の声が頭に響いています♪♪(笑)kmatsu

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2008年7月15日 (火)

効率的な勉強法?(5)

APECさんの骨子法では、「問題点」の抽出前に「現状・原因」を書き出すことを薦めている。では、これを19年度機械一般問題に適用するとどうなるか。設問の中に、引用文やデータが提示されている場合である。まず、提示されたものを分析して、その中から「問題点」①を整理する。前述したように、ここで借り物ではない受験者自身の「問題発見能力」を示す。この機会を逃す手はない。

次に同じテーマに対して(設問になくても、日頃思っている)現状の「問題点」②を整理してみる。この部分はAPECさんの骨子法そのもので良い。その結果の①と②を比較してみる。関連性の強いものがあるはずだ。以上で、試験官が設問で指摘したもの、しなかったものの全てに「問題点」を抽出したことになる。

「問題点」抽出までのプロセスを、次にもう一度整理してみると、上記①の問題点を全て指摘する。 → (全てを展開するだけの問題用紙がない) → 上記②を全て抽出し①の中で関連性の強い「問題点」を探し出す → 探した「問題点」について以下、詳細に記述する。

ここでのポイントは、「問題点」は項目だけは全て書くこと(多過ぎる場合は重要なものから少なくとも3項目は書く)、その「問題点」を抽出した観点や根拠を明確に書くこと、この2点である。大事なのは①の抽出とその根拠(定量的に短く書く)である。

さて、19年度の受験者は、これをどう対応したであろうか。SUKIYAKI塾掲示板から拾ってみる。(No.9088)加工機の固定方法(地震対策)、(No.9504)機械の地震対策(固定、防振ゴム、電源off安全モード、JITの弱点対策)【白書の引用が何を意味するのか不安】、(No.9516)機械の固定方法、(No.9517)機械の固定【誰でも思いつくこと】、床が抜けては意味がない【床の補強も機械屋が考えなきゃいけないことなのかな?】、(No.9536)高層構造物の地震による共振、その対策(耐震、免震、制震)、法的な耐震義務化(建築屋とオーバラップしている部分)【機械の内容か?】、(No.9550)機械の耐震対策【たとえ建築分野でも、問題があると思うなら対策を打つべき、床が軟弱でも問題がない対策を考えるべきだった→機械の問題?と思い止めたが書くべきだった】

私の指摘に対して、問題意識をもった受験者もいたようである。例えば(No.9504)の人は「白書の引用が何を意味するか不安だった」と言っている。ここが肝心。この不安に対してもう一歩踏み出すべきだった。結果として、踏み出した人はいなかったようである。この中で「合格」した人も少しいるかもしれないが、かなり「危ない橋」を渡っていると思う。かなり減点された上での高得点を目指さねばならないからである。「安全な橋」・・それを私は提案したいのである。また、設問の引用文との関連(根拠)付けが大事と強く思っている人もいないようである。ここが問題である。設問にもある。根拠を示せと・・。根拠を示さない「説明」はないに等しい。

さて・・・解答する方向性は見えたであろうか。kmatsu

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2008年6月28日 (土)

効率的な勉強法?(4)

19年度機械一般問題(地震問題)引用文要約②の「機械部門」における問題点について・・・

その前に・・・技術士機械部門の受験者なら認識しておいて欲しい基本的なことがある。私は神戸市在住である。だから、ことさらに認識しているわけではないと思うが、兵庫県南部地震のこと。あぁあれか。ほとんどの人が知っている。だけど・・・これはどうか。例えば、あの地震時にかなりのクレーンが損傷したが、その原因は何だったのか。想定以上の荷重がかかってクレーン自体の構造部が許容応力以上になって・・・と思ってはいないだろうか。

実は・・・クレーンの主な損傷原因は次のとおりだった。 (1)慣性力によるもの(クレーンの座屈・倒壊など)、(2)建屋等設置場所との相対変位によるもの(天井クレーンの落下、ジブクレーンの壁つなぎ部材の破断など)、(3)地盤液状化及び流動によるもの(コンテナクレーンの脱輪や脚部の座屈、アンローダの倒壊など)・・・。機械技術者として、クレーン自身の応力問題でなければ、自分の問題ではない・・・と思ってはいないだろうか。いわゆる「足元をすくわれた」って。  クレーン損傷原因は訴える・・・(2)(3)は誰の責任なのかと。  そして、作問試験官は強く望む。機械の寄って立つ所(基礎、設置建屋など)の強度要求を考えない、機械の設計条件の危なさかげんを配慮しない、そんな機械技術者になって欲しくない、そんな人を技術士(機械部門)として合格させたくたいと・・・。でなければ、わざわざ最新版でもなく、機械部門にあまり馴染みのない国土交通交通白書の、それも特定の部分を引用して問題文にするであろうか。絶対に否。このような設問自身の問題提起がある中で、機械自身の耐震設計のみ言及する「解答」を見たら、試験官はどのように反応するであろうか。

設問や試験官の「意図」に沿って「解答」する・・・とは、そういうことを言いたいわけである。そして、もう一つ。私は、この問題を試験場で解き合格した。ここで書くのは、高見見物の「講師」のものではない。

ちなみに・・・上記の損傷原因に対して(独)労働安全衛生総合研究所では試験を行い、設計データの蓄積を行った。国の予算で。乞うご期待。kmatsu

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2008年6月26日 (木)

効率的な勉強法?(3)

【第2のチェックポイント】質問の意図、試験官の欲するところを読め。あなたの論文は「的外れ」ではないか。

「部門一般問題」では、試験官は「論理的考察力」や「問題解決能力」を採点する。

では、あなたは、あなたに「問題解決能力」があることを、あなたの論文のどこに書いたか・・・と問われたらどう答えるか。ここに書いてあると本人が言えないような「論文」なら合格するはずがない。目的意識を持って「論文(解答)」を書いていないことになる。いや、そもそも試験官が「問題解決能力」を採点するという意識すらないのではないか・・・と心配にもなる。

「的外れ」がいかに怖いかを示す。「作問」試験官は採点基準を示さねばならない。「論文に入れて欲しいポイント」が5つあるとしよう。そのうち2つを外して合格できるか。否である。内容が満点であっても60点。不合格しかない。もう一つ。「採点」試験官は、採点基準から容易に「的外れ」は判断できる。一方、個々が何点であるかは線引きが容易でない(と割り切ろう)。5つのポイントを外さないことの重要性・・分かるかな。そう、ポイントを外さなければ合格。ポイントを外さないほどの人を、仮に間違って合格にしたところで、試験官に良心の呵責があろうはずがない。だが・・逆の場合、安心して不合格にする・・はず。それが「人間らしさ」というもの。

さて、話題を戻そう。「問題解決能力」を示そうとすると、「問題解決の手順」が分かっていないと不都合だ。例えば、「技術士ハンドブック」に「11章 問題解決」がある。問題解決手順の例として、問題の発見→定義→解決策の探究→解決策の実行→結果の評価 と書かれている。いずれにしろ、最初は「問題の発見」である。

試験官が設定したフィールド(問題の引用文など)から「問題の発見」を行うのが、最も端的に「問題発見能力」を示すことにならないか。19年度Ⅱ-1(地震問題)の例で述べよう。この引用(17年度国土交通白書)から、問題を発見し抽出してみよう。

まず、引用文を要約すると、①日本は、周辺でも、内陸部でも、活断層の存在が知られていない地域でも、いつどこでも巨大地震が発生し得る、②日本は、揺れにより崩れやすい軟弱地盤が多く地震による被害が大きくなる・・・の2点。では、ここにおける「問題」は何か。「問題」とは、「現在の状況」と「あるべき姿」とのギャップである。「現在の状況」は上記したとおり。では「あるべき姿」とは?②は分かり易い。軟弱地盤を改良して被害が拡大しないよう工夫することである。例えば、建設部門では「液状化現象」の改良等があろう。では、機械部門ではどういうこと?考えてみよう。一方、①のあるべき姿とは何か?kmatsu

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2008年6月22日 (日)

効率的な勉強法?(2)

効率的な勉強方法・・というと、すぐに①過去問で試験問題の傾向を知ろうとか、②予想問題は○○だとか、③今からでは間に合わない・・という議論になり勝ちで、勉強の対象について何ら議論がない。何か変だ。勉強すべきは主に2つあると私は思う。(a)勉強科目・テーマ【頭に詰め込むこと】と (b)解答方法【頭に詰め込んだものを答案に吐き出すこと】である。上の①~③のいずれも(a)のことなのでは?

私は、19年度機械一般(必須)問題を解答した人からどのように解答したかを聞いた。その結果、(a)で失敗した人もいるが、(a)は十分なのに、19年度試験方法の改正主旨に沿って解答していないために失敗した、すなわち(b)に問題があった例が多いのではと感じた。その結果なのであろうか、機械部門の加工・FAや交通・物流科目の「筆記合格」が激減した。

このような状況から、(b)の勉強方法について具体的に、どこに問題があるかを話題にしたいわけである。(b)の話に上の①~③は該当するであろうか?否である。(b)の話として、まず、次の指摘をしたい。

【解答原則1】 問題をよく見よ。質問の意図を知り、それに忠実に解答せよ。

(1) 問題の表面には必ずしも現われていない本当の意図・・・①技術士第二次試験(技術士法)が求めているもの、②部門一般(必須)問題の求めているもの →これは別の書き込みでも書いたが、①は「技術部門についての専門的学識と高等の専門的応用能力」であり、②は「理論的考察力」と「問題解決能力」である。これが示されない解答は不合格。特に「専門的知識」だけ書いて合格と思っているあなた。いくら(a)【頭に詰め込むこと】の勉強をしても時間の無駄である。19年度一般試験でどうして不合格だったか今だに疑問を抱いているあなた、これも要注意。②は、SUKIYAKI塾に詳しく説明してある。次に・・・

(2)問題が求めている意図・・・19年度は、「理論的考察力」や「問題解決能力」を求めた。よって問題文に全てのデータを提示して『そこから問題を抽出して解決策を提示せよ』・・といった真面目な問題を出した試験官がいた。試験場で考えるしかない・・という意味で、これが公平に能力判断ができる方法のはず(本来、これが当然であるが・・)。次に「白書」などを引用して密かに爆弾をしかけた問題を出した試験管がいた。19年度機械一般(問題)Ⅱ-1(地震問題)はこの例。ここで、試験官の設問に仕込んだ「意図」を読めずに「脱落」した人がいたようだ。チェックポイントは何だったのか、次に簡単に例を示す。

【第1のチェックポイント】問題文をよく見よ・・・17年度交通白書を長々と引用している試験官の「意図」が分からず、引用文もろくにみずに、自分が用意してきた「○○設備の耐震・免震対策」をひたすら書きまくった人・・・不合格。引用された白書の文章から「問題抽出」ができなかったとの判断。「問題発見能力」は「問題解決能力」の第一歩(基本)である。問題文をよく見てみよう。最初にこう書かれている。

『上記(引用文)を読んで、あなたの専門分野での技術的な視点で問題点や課題は何か、その判断根拠まで記載し、・・・』とあるが、分かりやすくするために、言うまでもない「あなたの専門分野での技術的な視点で」を省略してみよう。『上記を読んで、問題点や課題は何か、その判断根拠まで記載し、・・・』とある。まさか・・と思うが。上記を読んで「地震」の説明だ→「○○設備への耐震対策」と題して、自分勝手な設定からの「問題」を提示→対策案を提案。これで、どんな「問題解決能力」を示したことになるのか。

では一体、引用文から、どういう「問題発見」をすれば良かったのか。その【第2のチェックポイント】は次に続く。乞うご期待。kmatsu

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効率的な勉強法?(1)

いつも矛盾する思いの中にいる。例えば、技術士試験の受験。

受験は一つの立派なプロジェクトである。PMBOK流に言えば、統合、スコープ、タイム、コスト、リスク、人的資源、調達、コミュニケーションそして品質のマネジメントが必要。技術士総監流に言えば、5つの管理(経済性、人的資源、情報、安全、社会環境)。まぁ、経済、工程、情報、リスクの観点から効率的に行うこと・・であろう。すなわち、経済的で、リスクなく、短期に勉強することが求められる。一方で、いや違うという思いもある。そんなに簡単に実力がつくはずがない・・という。

さて、その勉強法・・・かって(1995年)野口教授が『「超」勉強法』(講談社)という本を書かれた。その基本3原則は、①面白いことを勉強する(勉強を楽しいものに変えよう等)、②全体から理解する、③8割原則(8割までをやる/基礎を8割理解したら応用に進む)、④勉強は意欲で進む(目標が意欲を生む/目標は具体的に/ミエも重要/勉強の機会があることを感謝しよう)・・・書かれていることは誰もが経験していることで、昔読んだ時は「あぁ、そういうことだったのか」という程度だった。しかし、今読むと、新しい発見がある。これが「成長」というものだろうか(ホント?・・・笑)

さて、もう少し。こちらの方が「技術士受験には役に立つ」かもしれない。(1)試験を行う側にたって、初めて分かったことが多い。逆の面から見れば、意外な面が見える。  (2)試験の目的は相対評価【技術士試験には異論があるかも。私は相対だと思うが・・】。誰もできない問題では選別できない=努力すれば解ける問題である。 (3)論述問題にはチェックポイント(基準)がある。基準がないと採点が動くから。○○が書いてあれば△点という・・基準がある。このポイントを見破る・・「問題の表面には必ずしも現われていない本当の意図」を見抜くことが重要【採点する側の貴重な意見・・kmatsu】。

これは具体的にどういうことなのか。今後、19年度機械一般試験を例に、具体的に展開してみたい。これを理解していないために、不合格になっている人がいるのでは???乞うご期待。kmatsu

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