技術士試験

2015年2月28日 (土)

いつの間にか3年間

もうすぐ2015年3月1日になる。ブログから疎遠になって、いつの間にか3年が経過した。最後の技術士試験合格(H19/2007年度)の後、PMP、労働安全コンサルタント資格を取得して今日に至る。受験者の現役ではないが、相変わらず技術士試験の支援には関与している。IntPE

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2012年3月24日 (土)

技術士試験問題は誰がいつ作るのか?(24年度版)

試験委員が交替することを除けば、「試験委員の推薦方針」等は2年前の「技術士試験問題は誰がいつ作るのか?(22年度版)」と変わらない。それを参照して欲しい。ここでは、主として第二次試験を対象として、その後の変遷を示す。
なお、試験部会の専門委員は試験委員を推薦するのが役割であるが、自ら試験委員となっている例もあり、ここでは、大学教授(専門委員)は大学教授を、民間人(専門委員)は民間人を試験委員に推薦し易いものと仮定している。
試験部会議事録によると、技術士会は個人情報として技術士情報を試験委員に開示していないようであり、技術士でない大学教授委員から技術士を推薦したくてもできないとの苦情が出ている現状でもある。
http://kmatsu50.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/22-94d9.html

1.試験問題は誰がつくるか/大学教授か否かで試験問題がどう違うか
「試験委員の推薦方針」(下記URL)によると、「試験委員は①大学教員又は②技術士第二次試験合格者等」となっている。技術士試験の試験委員名は公表されてないが、試験委員を推薦するのは、文科省の科学技術・学術審議会技術士分科会の下の試験部会の「専門委員」(下記URL)である。22年度版では、①(大学教授)が多い技術部門は18年度以前の「知識問題」に近い問題を出題する傾向がみられるようだと述べた。

【19年度(試験制度改正)】専門委員(第二次試験20部門) 計27名 内訳:①教授12名(44%)、(独)(財)法人8名(30%)、②民間(技術士事務所含む)7名(26%)

.①②の比率
・化学 : ②2名
・水産 : ②1名(技術士事務所)
・機械・応用理学部門 : ①1名、②1名
電気電子・環境・原子力部門 : ①2名 〔環境は教授1名+(財)1名〕
・建設 : ①3名 〔うち(独)(財)各1名〕
・上下水道・衛生工学・農業・森林部門 : ①(独)(財)1名〔土建関係は(財)が強い〕
・船舶・航空・繊維・金属・資源工学・経営工学・情報工学・生物工学部門 : ①1名 〔航空は(独)〕

.部門一般問題が「知識問題」である部門
 電気電子金属、農業、森林、経営工学生物工学原子力

A、B両者を比べると、ある相関があるらしい。そう、「知識問題」から離れられない「大学教授」の姿が。少なくとも、民間人はBの出題はしないようだ。

【22年度の変更】専門委員(第二次試験20部門) 計28名(環境1名増) 内訳:①教授14名(50%)、(独)(財)県8名(29%)、②民間〔技術士、(社)を含む〕6名(21%)
.①②の比率
・繊維 : ②→①1名(技術士→県)
・環境 : ①教授1名増
 委員は交替しても①②間の移動はほとんどない。
.部門一般問題が「知識問題」である部門
 電気電子金属経営工学生物工学

【24年度の変更】専門委員(第二次試験20部門) 計28名 内訳:①教授14名(50%)、(独)(財)法人5名(18%)、②民間〔技術士、(社)、組合を含む)9名(32%)
.①②の比率
・機械/応用理学 : ②→①1名〔(株)→教授〕
・航空 : ①→②1名〔(財)→(株)〕
・建設 : ①→②1名〔教授→(株)〕
・衛生工学 : ①→②1名〔(財)→(株)〕
・農業 : ①→②1名〔(財)→組合〕
・情報工学 : ①→②1名〔教授→(株)〕
 徐々に(財)委員が減り、民間委員が増加している。
.部門一般問題が「知識問題」である部門(23年度)
 金属経営工学生物工学

2.試験問題はいつ作られるか/問題内容との関係

問題作成過程は、試験部会資料「平成24年度技術士第二次試験試験委員の推薦時期及び推薦数について」(下記URL参照)からすると、次のとおりである。

作問委員推薦(H24年1月23日迄)/作問委員による総会(日本技術士会からの説明)(H24年3月8日)/「問題作成期間として約2か月を確保」 ⇒ 問題作成期間 3/9~5/8

この試験問題作成時期は、設問内容に影響するのだろうか。「時事問題に疎い」ことは、少なくとも「技術士に相応しくない」と判定される要因として批難されない。試験目的は「技術士に相応しくない者を合格させない」ことにある。試験官の目的はそれを判定することにあるのだから、容易に合否が判定できる「時事問題」は設問として試験官に好まれる。この時期迄に設問委員が知りうるもので比較的新しく、かつ「技術士を目指す」受験者が知っていて当然と思われる設問になり易くなろう。例えば、機械部門であれば、こうなる。設問委員は、(かなりの高確率で)少なくとも日本機械学会の会員であり、(自分もそうであるように)当然、受験者は機械学会誌を読んでいると考えているから、問題作成前の機械学会誌の情報(最近1年ぐらいの「特集」などが最も可能性が高い)を元に出題された例がある。

技術士分科会試験部会専門委員(24年度)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/meibo/1306736.htm

試験委員の推薦方針(24年度)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/002/attach/1314641.htm

第二次試験委員の推薦時期及び推薦数(24年度)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/002/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/01/06/1314643_4.pdf

以上

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2011年12月23日 (金)

技術士試験問題になった「イノベーションのジレンマ」

「MBAの必読文献」の一つといわれる「イノベーションのジレンマ」(クレイトン・クリステンセン著)が、H23年度「機械部門」の第二次試験必須科目(部門一般)の試験問題になった。「経営工学部門」ではない。とうとうというべきか。選択2問のうちの一つとして登場したものであるが、はたして、この問題を選択した受験者はどれだけいたであろうか。恐らくごく少ないものと思われる。

というのは、事前に本書を読んでいない受験者は、設問の引用だけで、その本当の意味を理解することは難しいと思われるからである。「持続的イノベーション」(試験では「持続的技術」)と「破壊的イノベーション」(破壊的技術)の違いと、なぜそれが「巨大企業を滅ぼす」ような「ジレンマ」なのか。その基本を理解した上で、「持続的技術」と「破壊的技術」を抽出することができなければ、まず合格点は難しかったであろう。

過去にも書いたが、大切なことは「設問者の意図」を理解することである。設問者は「機械」や「技術」の「専門分野」に閉じこもることを、今後の「技術士のあるべき姿」とは考えていないことは明白である。

過去の成功体験を十分に踏まえて、しっかりとしたマネジメントにより主要顧客のニーズを十分踏まえて(継続的)イノベーションを図った巨大企業が、それゆえに、従来の価値観に立つことができない(それを余儀なくされた)小企業の(破壊的)イノベーションに滅ぼされる「ジレンマ」。なぜ、そうなるのか。それを踏まえなければ、解答にはなり得ない。

ところがである。私のごく近くに、本書を読んでいないにも係らず、この問題を選択し、筆記試験に合格した人がいた。なぜ選択したか。「試験は相対評価。他人が選択しない問題をあえて選択して、光る解答をせよ」という私の忠告に従ったとのこと。(本問の場合は、やや無謀とも思うが)どう解答したか。構造解析手法から「継続的」と「破壊的」を選んだとか。あぁ、そういう手があったか。何が「ジレンマ」かは分からなくても、そういう対象を選べば、結果として、設問者の意図に沿う解答もあり得る。

多くの人が選択するであろう問題で「ドングリの背くらべ」をするよりも、別の選択の方が確実である。IntPE

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2011年4月30日 (土)

青技懇 総監受験講座 (2)

第1回講座から1週間後の4月24日(日)、第1回が開催された。午前は,「択一問題対策」と「記述試験対策」についてのPMPさんの講義で,午後は,受講者の「総監としての経歴票」の評価。「経歴票」は,受験者から事前に送付されたものをチェックしておいたので,PMPさんの評価に追加する形でコメントをした。

私が受験した時代の「経歴票」よりも出来の良い人もいるのだが、もう時代は違う。現時点の私の能力でできるだけのコメントはしたつもり。IntPE

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2011年4月19日 (火)

近畿青年技術士懇談会 総監受験講座(1)

平成23年4月17日10:30~17:30 PMPさんを講師とする総監講座が開かれた。 場所は西宮市大学交流センター,参加者は8名(PMPさんと私を含む)。 プロジェクタあり、参加者各々にバソコンありで設備的には文句なし。 私は・・と言えば,一応総監技術士で,今回も講師という立場になっている(PMPさんのご好意?で)。が,はなはだ心もとない能力レベルではある。 正直なところ,PMPさんが総監をどう講義されるかに興味津々で・・参加したようなもの。

実は・・・PMPさんは私の「影の(本人PMPさんも知らなかったという意味で)師匠」的存在。 私はPMPさんのHPで勉強して総監を受験し合格した・・・のであるから。 PMPさんとは,その後sukiyaki塾口頭試験講座で初顔合わせし,最近ではPMPさんの講演に(いじわる質問をするため?)私が参加したり,逆の関係になったり・・・。 例えば,近畿青年技術士懇談会(略称:青技懇。注:青年は幹事だけ)今年1月の例会でPMPさんがマインドマップの話をすれば、次の例会では私が,それを意識してマイドマップを利用した講義をする・・・とか。 お互いを意識する関係に発展(?)してきていた(ようだ)。 でも・・PMPさんが「影の師匠」であることは,最近まで内緒にしていた。(実は・・総監だけではない。 私がPMP資格を取ったのも,ひょっとするとPMPさんのHPの影響かもしれないのだ。 私としては断じてそう思いたくないのだが・・・笑)

さて,今回講座の内容であるが・・・。 「集中講座」として2回開催(4/17, 4/24)。 後は,受験申込み期限(5/9)までskypeによる個人指導・・という形。 4/17は総監の全体像を把握するため,青本全体を解説講義。 2回目(4/24)①「技術的体験論文」と②「業務分析シート」を作成して,悔いなく「経歴票」(受験申込書)を提出することを目的とする。 ②は,いわば「経歴票の詳細版」であって,個々の「経歴」を「技術的体験論文」の骨子レベル迄展開するもの。 「理想ではあるがなかなかできない」内容ってところだ。 PMPさんから講座計画を貰った時,私は「内容の濃さ」に正直驚いた。 かってPMPさんのHPでキーワードの徹底解説版を見た時の驚きが蘇って背筋が・・・(笑うしかない!)。

計画拝見時の驚きは,講座の中でも再現した。 壺を・・テンポ良く・・受講者のカラを攻め落とす,脅し?(笑)。 ある意味,予想どおりではあったが。 多くを語る必要がないくらいに。 だがこの瞬間,私は自分の役割を知った。 PMPさんが怒涛の如く突っ走ってつくった荒々しい道の凹凸を(舗装とまではいかないが)少し滑らかにすれば良いのだ。 私は,「総監受験ガイドブック」(PMPさんの受験本)の要点を,事前にマインドマップ化しておいたのだ。 それが,私の補足説明で大いに役に立った。

結果として,実に有意義な1日であった。 その夜は,心地よく寝ることができたのは言うまでもない。 懇親会でのピールのせいかもしれないが・・・。 さてっと,次回(1週間後)が楽しみである。IntPE

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2011年3月28日 (月)

近畿青年技術士懇談会3月度例会 技術士資格サポートセミナーで講演

3月26日(土)大阪で開催されたセミナー(下記プログラム参照)に、講師として参加した。参加者は40数名。このセミナーは日本技術士会近畿支部の共催でもあり、福井支部長も参加。他にも想定外のPMPさん他、既技術士の参加もあり、緊張で足の震える50~55分の講演となった。

講演では、マインドマップ等を使い、①技術士になるまで(受験)に求められるものと、②技術士になってから(今後の技術士/プロフェッショナルとして)求められるものの両面について、自分の考えを述べた。終了後、懇親会、次にPMPさんなど6名で2次会へ。いずれも受験予定者/既技術士の皆さんと交流ができ、私としても得られるものが多かった。また、懇親会の席上で、PMPさんを中心とした「総監セミナー」を青技懇で開催することに決まった。トンドン輪が広がる、なかなかイイ感じ。IntPE

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技術士資格サポートセミナー 技術士で新たな可能性を広げよう!
主催:近畿青年技術士懇談会
共催:日本技術士会 近畿支部
日時:2011年3月26日(土)13:20~17:00
会場:大阪市立 住まい情報センター 5F研修室
プログラムとご講演内容
13:20-13:25 開会のあいさつ
13:25-13:35 技術士と技術士資格の概要 矢賀繁之(機械部門 技術士)
13:35-13:55 講演1:私にとっての技術士(技術士を目指す理由)
    木下遥(電気電子部門 技術士補)
13:55-14:25 講演2:技術士で稼ぐということ -独立技術士として-  藤本純一(応用理学部門、建設部門 技術士)
14:35-15:35 講演3:今後の技術士/プロフェッショナルに求められるもの  IntPE(機械部門、原子力・放射線部門、総合技術監理部門 技術士)
15:45-16:45 グループセッション(各技術士部門に分かれて質疑応答、フリートーク)
16:50-17:00 閉会のあいさつ

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2011年2月27日 (日)

青技懇/受験ガイダンス準備会議に参加

技術士第二次試験の受験者を支援するためのガイダンス(場所:大阪)を、平成23年3月26日に近畿青年技術士懇談会(青技懇)が計画しており、その準備会議が開かれた。その場で1時間程度講演をして欲しいと、直前に依頼があり引き受けることにしたので、私も青技懇の準備会議に参加した。

青技懇主催ガイダンスのことは、以前からメールで案内はあったので、既に開催実績があるとの先入観があったが、今回初めてとのこと。他にも、APEC講座、Net-PE講座、大阪技術振興協会講座等、いろいろ受験支援は開催されているので、青技懇としての特徴があるべきだろう。私の講演概要の説明と共に、それを申し上げたところ、一次試験合格者(20才前に受験した女性/準備会議にも参加)の体験談や、双方向の技術部門別の質疑もあるとのこと。まぁ、主催者が若い(注:私のことでは当然ない(笑))のが特徴かなぁ。若い受験者は、こういう場の方が参加し易いかも。

早速、会社でメール紹介した。私も講師で参加するからねぇ。参加者は多い方がいいし・・(笑)。IntPE

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2010年8月11日 (水)

技術士第二次 22年度機械部門一般(必須)問題の出題意図

技術士第二次試験は19年度から試験方法が改定された。それ以降の機械部門一般(必須)問題の内容の変遷をみると、どの年度も明確な意図が感じられたが、次第に部門共通問題として相応しい良い問題になってきている。

さて、今年度の第二次試験(筆記試験)は8月8日に行われた。今年度(22年度)の問題は、一口に言えば、技術士の資質として基本的/本質的なところをズバリと問う良い問題であった。今年度は、特に、設問者の意図が強く感じられたが、受験者はどの程度それを感じたであろうか。気になるところだ。上記で「基本的/本質的」と書いた。それは、「機械技術及び機械技術者のあり方」(Ⅱ-1)や、「技術者の一般公衆への説明責任(技術者の役割)」(Ⅱ-2)をズバリ問う問題であったからだ。

特徴的な点を次に述べる。問題Ⅱ-1は「米国におけるトヨタ自動車リコール問題」という最新情報をいち早く、日経記事を引用(過去にない?)する形で問題にし、今日の機械設計システムの問題点(広範化・複雑化、ブラックボックス問題)を指摘しつつ、人と機械の共存のあり方を問うものであった。常日頃から「技術の社会的影響/設計の問題点」を肌で感じ、意識を高くして考えている人でなければ、良い解答はできなかったであろう。また、これを「論理的考察力」と「問題解決能力」を発揮して書くのは、まともには至難であろう。逆に言えば、「技術士に相応しいか否か」の判別は容易とも言える。

次に問題Ⅱ-2。「科学技術は人類の問題解決に不可欠であり、期待は大きいが、生活に大きく関わるものでありながら、ともすれば専門的になりすぎて、多くの人には身近でない。技術の説明責任の観点から、あなたの専門技術を・・・の観点から、専門家ではない一般の人々にも理解できるよう、分かりやすく説明せよ」という主旨の問題であった。「技術の社会的影響」と、いわゆる「公衆」(知らされずに、その影響を受ける人々)への「技術士の説明責任」を問う良問である。この問題の「肝」は、「ともすれば専門的になりすぎて・・」との指摘(試験官の意思)に沿って解答されているか否かであろう。ここでは「論理的考察力」云々よりも、「問題解決」の第一歩である「問題発見」(分かりやすく説明して、一般の人に「問題を理解してもらう」こと)が、最も重要である。その点に採点の重点が置かれているものと思う。

具体的に言おう。受験者は、例えば問題Ⅱ-2に対して次のように解答していないだろうか。 (1) 説明する相手を「一般の人」ではなく、「試験官」と想定し「専門的になりすぎ」ている、(2) 相手のレベルに合わせ「理解を得る」ではなく、自分が理解しやすい勝手な説明をしている(専門用語を多用し、専門的な細かな論点に拘っている等)・・ことが考えられる。(1)は、問題文で「専門家ではない一般の人々(例えば、自分の奥さん)にも理解できる」と指定しているので、そうでない解答はまず大きく減点されよう(指示に従わないのは技術士として失格)。(2)は、一般の人々には「基本/根本の理解」をして貰うのが先決。この観点に立てば、①まず、その技術の一般の人々への影響だけ(技術の詳細な中身より)でも理解して貰おう、②技術の中身は、人々の経験し得ないそのものズバリの内容ではなく、人々の経験している内容に置き換えて(いわゆる「たとえ話」)説明するのも手であろう。    この問題は、誰でも容易に解答が書けるかもしれないが、上記のようなコミュニケーション手法を使いながら、どう説明するかという点もポイントが大きいと思われる。従来試験の延長線では合格点をとるのは容易ではなかろう。

蛇足でもう一点。機械必須Ⅱ-2の主旨の問題は、別の部門(原子力・放射線部門選択問題)でも出題されている。あなたが技術士になったとして、一般の人から「・・」と尋ねられた場合を想定して、分かりやすくどのように説明しますか・・って。もし、この2ケースだけでなく、その他の部門でも同様な問題があったとすれば、日本技術士会の試験マニュアルに、この主旨(この観点から設問を検討するように)が書かれていた可能性もある。その場合は、今年度の「口頭試験」でも聞かれるポイントになるかもしれない。要注意である。

更に蛇足を。日本技術士会(研究発表会など)に「技術士の新たな役割」の議論があるが、問題Ⅱ-2の背景には、それもあるのかもしれない、穿った見方だが。技術士は12年度の技術士法改正時にCE(コンサルタント・エンジニア)からPEに変わったが、PE時代の役割とは何か・・という議論である。その役割に「公衆への説明責任」を考える人がいる。ちなみに、原子力・放射線部門の新設主旨には、この役割が明記されている。 IntPE

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2010年6月20日 (日)

技術士第二次試験講座(2) 筆記試験部門一般(必須)問題への誤解

第二次試験の部門一般(必須科目Ⅱ)問題に対して、何をテーマに書くか。どうも誤解があるようである。「受験申込み案内」や「受験票」の試験科目の説明には、①必須科目Ⅱの試験内容は「『技術部門』全般にわたる論理的考察力と課題解決能力を問う問題」とあり、②選択科目Ⅰの「『選択科目』に関する専門知識と応用能力を問う問題」や、③技術的体験論文の「あなたが受験申込書に記入した『専門とする事項』について・・」との差異が十分認識されていない・・のではないかと疑う。

受験申込書には、選択した「技術部門」「選択科目」や「専門とする事項」を記載するので、③のように「受験申込書に記入した『専門とする事項』・・」という明確な指定があった場合、それに反する論文を提出すれば「失格」となる。②には誤解はないであろうし、恐らく、問題そのものに素直に従っていれば「選択科目」を外すことはないであろう(外れていても失格ではなく、減点がせいぜいであろう。不合格かもしれないが)。では、①の「『技術部門』全般にわたる・・」とは何であろうか。今回のテーマはこれである。

こんなところに疑問があろうなどとは、正直、私は思ってもいなかった。①は「技術部門全般」とあるのだから、自分の「選択科目」以外の「同じ技術部門」について幅広い能力を示さねば・・という一念で、18年度以前も、19年度以降も受験したからである。ところが、最近、機械部門の受験予定者から「思いもよらぬ疑問」が提示された。機械部門必須科目(機械一般)19年度問題には、こうある。

「Ⅱ 次の2問題から1問題を選び、機械部門の問題として解答せよ。Ⅱ-1(国土交通白書は省略) 問) 上記を読んで、あなたの専門分野での技術的な視点で問題点や課題は何か、その判断根拠まで記載し、そして具体的に対処方法(実現可能な対応策)は何か、について述べよ」

「機械部門」の問題として・・とはあるが、問題の中では「あなたの専門分野での」と指定がある。いったい、この「専門分野」とは何か・・。私は、疑いもなく「専門分野=技術部門」と解釈した。が、「専門分野=選択科目」更には「専門分野=専門とする事項」と解釈する人もいるようである。では、なぜ私は疑いもなく・・なのか。上記①の記載もその根拠なのであるが、更には「必須科目の過去問曰く」・・である。18年度以前の「必須科目」問題は、「選択科目」以外の問題を選択せよ・・という指定があるのが常識だった(例.18年度原子力・放射線一般)し、「選択科目」の問題を選べる部門でも少なくとも「選択科目以外」の問題も必須だった(19年度電気電子)。技術士資格を取得すると、例えば「技術士(機械部門)」のように、技術部門だけが名称表示される。にも係らず、部門全般の能力を確認されないというのは疑問ではないか。それを問うのが、本来の「必須科目(部門一般)」問題の主旨であろう。

逆の見方をしてみる。技術士合格のためには、他の受験者と違う、差別化された論文を書く必要があろう。その観点で、一般問題を「選択科目」の内容とすることに、どういう差別化があると言えるだろうか。逆に、試験官から「技術的な幅が狭い」と評価されても仕方がなかろう。また、必須(部門一般)問題は「論理的考察力と課題解決能力」を問う問題である。その問題の求めに忠実に応じて「試験場で新規に考察したような解答」なり、「選択科目に限定されない幅広い知見に基づく解答」をした場合、これほど受験者のこの種の「能力」を如実に示すものはなかろう。

「必須(部門一般)問題」は、受験者の能力の違いを端的に示す「格好の場」なのであり、それを逃す手はない。IntPE

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2010年5月14日 (金)

技術士試験問題は誰がいつ作るか?(22年度版)

「敵を知り己を知れば・・」ということがあるが、「敵」とは誰か?技術士試験の場合は「試験問題」→「試験委員(作問委員、採点委員)」なのか。

「試験委員の推薦方針」(下記URL)によると、「試験委員は①大学教員又は②技術士第二次試験合格者等」となっている。技術士試験の試験委員名は、残念ながら公表されてない(中小企業診断士試験のように公表されている国家試験もある)が、試験委員の推薦人は公表されている。②は端的には「技術士」であろうが、部門毎に①②の比率と試験内容との関係を調べてみると面白い。

さて、文科省に「科学技術・学術審議会 技術士分科会 試験部会」という長い名前の部会がある。言わずと知れた、技術士試験の方法や試験委員の推薦時期など決める場である。では、第14回配布資料(平成21年11月30日)から、試験委員がどのように決められているかを見てみよう。

「平成2X度技術士第二次試験試験委員の推薦時期及び推薦数について」という配布資料がある(下記URL参照)。これによると、第二次試験の試験委員には次の3種類がある。が、ここでは択一式問題を担当する「審査委員」は、考慮外としよう(19年度から「総監」以外の第二次試験に択一式問題はない)。

 ①作問委員(問題案の作成/答案の採点)、②採点委員(答案の採点)、③審査委員(択一式問題の正確性・妥当性チェック)

①②の委員は、各部門担当の「試験部会専門委員」が推薦するという。しからば、その「試験部会専門委員」とは誰か。それは「試験部会委員名簿」で分かる(下記URL参照)。次のとおりだ。

【19年度(試験制度改正年度)の場合】専門委員(第二次試験各部門担当) 計31名 内訳:大学教授15名(48%)、(独)(財)法人10名(32%)、民間会社(技術士事務所含む)6名(19%)

これら専門委員に推薦される作問委員とはどういう人達であろうか。例えば、大学教授は大学関係者を推薦する可能性が高い・・とみてよいのではなかろうか。であれば、民間会社や技術士が作問委員となる確率は約20%となる。

少し細かく部門別に見ると、次のとおり部門によりかなり特徴がある。さすがに土建関係は大学教授が少ない、というか○○が強いというか(笑)。

A. 機械・化学・応用理学部門・・大学教授1名、民間会社1名(バランスをとっている?)/電気電子原子力部門・・大学教授2名/建設・・大学教授1名、(独)(財)2名/上下水道・衛生工学・農業・森林部門・・(独)(財)1名(さすがに土建関係は(財)が強い)/船舶・金属・資源工学・経営工学・情報工学・生物工学部門・・大学教授1名/総監・・大学教授、(独)、民間会社各1名(さすがにバランス)

B.19年度部門一般問題で「知識問題」から離れられない部門・・電気電子金属、農業、森林、経営工学生物工学原子力

A、B両者を比べると、ある相関があることに気づく。そう、「知識問題」から離れられない「大学教授」の姿が。少なくとも、民間会社の人がBのような出題は出していないらしい。単なる偶然なのでしょうね(笑)。データの出所は次のURL参照。

【22年度の場合】20年度に対して変更された部門は次のとおり。機械:②→①1名(計2名が①)/情報工学:①→②/応用理学:②→①1名(計2名が①)。人は変わっても、意外なほど①②間の移動はないのである。特に、上記B項での変更がない点が注目される(但し、原子力・放射線部門の必須問題(部門共通)は白書引用/共通1問に変更された)。

次に推薦時期であるが・・『作問委員は1月下旬までに推薦され、その委員総会を3月中旬に開催することにより、問題作成期間として約2か月を確保する』とある。ということは、問題は3月中旬~5月中旬頃に作られることになろう。例えば、機械部門。その時期頃までに出た「日本機械学会誌」や専門誌の特集から比較的よく出題されているんですよね(笑)。IntPE

技術士分科会試験部会専門委員(22年度)・・試験委員を推薦する人http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/meibo/1286913.htm

試験委員の推薦方針(22年度)http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/002/attach/1291029.htm

第二次試験委員の推薦時期及び推薦数(22年度)http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/002/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/02/24/1289860_6.pdf

以上

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